残酷な初体験はセックス観をこじらせるか? 改ざんされた記憶

4P AV

恋愛遍歴をこじらせたり、性行為をライトな感覚で行ってしまいヤリマン化してしまう女性の中には、初体験が「普通」ではない女性が少なくないという印象がある。

 例えばレイプをされたとか、義父に犯されたとか、人前で見世物のようにヤられたとか。AVのような非現実的な事件に思えるかもしれないが、実際にそのような形で処女を奪われた女たちが、私の周りには存在する。セックスというものに恐怖心を覚えたり、男そのものを嫌いになったりしそうなものだが、なぜか私の周りの「普通じゃない初体験」をした女性陣は全員ビッチだ。そして私も――。
彼氏公認の輪姦で喪失

 24歳の売れっ子風俗嬢のハルナ(仮名)は、仕事で男たちの相手をした直後に、プライベートでセックスデートをハシゴするようなスーパービッチである。彼女の初体験は壮絶なものだった。

「中3の冬、当時の元ヤン彼氏とその友達3人に輪姦されたのが初体験。彼氏の家はいろいろと複雑で、両親がほとんど家にいなくて。毎日、彼氏の仲間たちと一緒になって入り浸ってたんだよね。誰かが缶チューハイを大量に万引きしてきて、私はその時初めてお酒を飲んで、酔っ払って気持ち悪くなっちゃって。ベッドで横になってたら、彼氏が服を脱がせてきた。処女だったからイヤだって言って抵抗したんだけど、彼氏にそろそろヤらせないと捨てるぞって言われて、仲間たちが見てる前で受け入れたの」

――お酒で気持ち悪くなってるところを襲ってくるなんて酷いわね。それにしても彼氏の友達の目の前でって……。

「さすがに当時は裸を男の人に見られたこともないからね。死ぬほど恥ずかしいし血も出て痛かった。でもいくらもうやめて、って言ってもやめてくれなくて……その時はホント最悪だった。さらに泣けるのが、彼氏がイッた後、仲間たちが代わる代わる挿入してきたこと」

――えええ!? 彼氏もその場にいるのに!? それって輪姦じゃない!

「そう。もう何を言ってもやめてくれないってわかってたし、どうにでもなれって感じだったよ。彼氏は笑って見てた。最初から、彼が私のこと全然好きじゃないってわかってて付き合ってたけど、大好きだったから嫌われたくなくて……。その場が終わってからも、彼からは謝られもしなかったけど、別れたくなかった」

――よく言えば一途なんだろうけど、そんなのダメ女ね。その彼氏も味をしめたんじゃない?

「そうなの。でももう他の人とは絶対ヤダ! って何度も言ったから、以降は輪姦はなかったよ。見世物セックスは何度もあったけど。でもいつもはオラオラ系な彼氏も見世物セックスした後は優しかったし、別にいいかぁって思うようになって」

――それ、彼氏の友達は黙って見てるワケ?

「彼氏の友達はうちらのセックスを見ながらオナニーしたり、写メ撮ったり」

――写真は危ないでしょ!

「初めてが輪姦だったから、感覚が麻痺しちゃってたんだよね。私の友達にも写メが回されて、中学生にして立派なビッチ呼ばわりされてハブられたりした。それからセックスに関してはかなりドライ。誘われたらヤっちゃうし、複数の乱交も何とも思わないし、好きな男のタイプってのも特にない。だから風俗って私には天職なんだよね」

 ハルナは凄惨な初体験でその後のセックス観をこじらせたタイプだけど、風俗嬢としては売れっ子であり、月に200万円を稼ぐ自分を誇りに思っているという。天職というのにも納得できるし、そんな壮絶な初体験を明るく話せるハルナの過去を哀れんだりはしないでおこうと思う。ただ、その当時の彼氏には呪いをかけておくわね。今すぐクラミジアと淋病と梅毒になぁれ、ウフフフフ。尖圭コンジローマとケジラミもおまけしておくわ!
処女嫌いの男と寝るために、処女を捨てた

 私の初体験は14歳。相手は10歳以上も年上で、当時一方的に片想いをしていた男だった。

 「処女は面倒くさいから嫌い」と彼が言うので精一杯処女じゃないふりをした。車内の後部座席だった。キスもなければ当然腕枕もなく、愛撫も力が強くて激しいだけで相手からは少しの愛情もなかった。それでも大好きな相手に抱かれて私は嬉しかった。うーん、まあまあ歪んでいるわね。

 ……と思っていたのだが、先日、正月明けに地元に帰省した時に発覚した事実がある。地元の親友が言うには、私はその処女嫌いの男に抱いてもらうために「別の男で処女を捨てておかなきゃ!」と、どうやらよくわからない相手に抱かれていたらしい。

 えええええ!? 誰それ何それ何のこと!!!!????

親友には「本当に覚えていないの!?」と驚かれたが、私が未だに一番驚いている。よくわからない、と言うか全くわからない。本当に覚えていないのだ。どれだけ私は「処女嫌い男」に抱かれるために必死だったのかと、当時の自分の首根っこを掴んで問いただしたい。気に入った男とはどうしてもヤりたい、という精神をその頃から持っていたのか。恐るべし14歳である。

 しかしながら真実の初体験の男に関しては、顔や年齢、シチュエーションも完全に記憶がない。地元の親友が言うにはGLAYのTAKURO似らしい。好みの範囲内の男で、少し安心したわ。……本当に少し。

 もしかしたらその男からよっぽど酷いことをされたのかもしれないし、よっぽど辛かったのかもしれないが、脳内でその事実自体が抹消されている。人間はどんなに悲しい出来事があっても自然と忘れて綺麗な思い出を強く残すように出来ている。そうでなければ生き残るのが困難な世の中だから、と聞いたことがある。それにしてもほんの少しの記憶もないなんて……私の脳は実に便利である。
愛された記憶よりも

 そんな初体験を経た今、私は男好きのセックス大好き女だ。とはいえ、相手の許容範囲は狭く、何の意味もないからっぽのセックスはしない。

 「サヨナライツカ」という辻仁成著の恋愛小説がある。日本に婚約者のいるエリート男性・豊が、謎の美女・沓子とタイ・バンコクで出会い、互いに惹かれ合い逢瀬を重ね、そして別れ、25年後に劇的な再会をするまでが描かれている。実写化もされた作品で、公開2日間で興行収入約1億3,000万円を記録し、公開1カ月で観客動員数100万人、興行収入10億円を突破した。

人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトにわかれる

私はきっと愛したことを思い出す

 これは何度も作品の中で読まれる詩であるが、私は男性に惹かれるたび、この詩がどうしても頭をよぎってしまう。

 私の年齢は愛について語るにはまだ早いが、きっともう幼くはない。死ぬ間際に愛されたことを思い出すのか、愛したことを思い出すのか。それには「女」としての生き方というものを問われている気がしてならない。

 愛されていなかったとしても、私は自らが愛し尽くせる相手とのセックスなら一生したい。女は愛されることが幸せだと世論が言うのなら、私は女ではないのかもしれない。

 一番長い間付き合った男とのセックスは、愛されることに溺れた、という表現がぴったりであった。何度も私の名前を呼ぶ彼の声に身体はいちいち反応し、荒々しい交わりの中で何度も何度も唇を塞がれ、その力強さにこのまま潰されてしまえたらどんなに気持ちいいだろうと思った。だが、私は時間が経つにつれて彼の愛情が大きすぎることに重さを感じて逃げ出した。幸せと思えたはずのセックスですら受け入れられなくなっていた。

 その男との別れを経て、たくさんの男と知り合った。たくさんのイイ男に抱かれた。

 しかし、あんなに愛されていることを全身で感じたセックスは今までにない。それでも私は、相手がどんな男だろうが「私が抱かれたいと思った男に抱かれる」ことのほうが幸せである。毎日愛された記憶の中の自分よりも、単なるセフレであろうと高い理想を求める。相手の男を死ぬほど愛したいと願っている自分が好きである。愛し尽くせる男を探している今が好きである。

 そんなことを言いつつも、姫始めの相手にこだわりすぎて2014年の私はまだ処女である。勿論お誘いはたくさんあるんだけど、新年は最高の男とのセックスから始まらないと……という強い意志がある。これも、今年も最高のセックスライフを送るため。

 私のお眼鏡に敵うであろう「我こそは!」という男性諸君、立候補待ってるわ。ただし、蜜柑様の目は肥えてるわよ。

文:アスモデウス蜜柑
好奇心旺盛な自他共に認める色欲の女帝。長年高級クラブに在籍し、様々な人脈を得る。飲み会を頻繁に企画し、様々な男女の架け橋になり人間観察をするのが趣味。そのため老若男女問わず恋愛相談を受けることが多い。趣味は映画鑑賞で週に3本は映画を見る。

【引用元:messy】

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