任天堂、皮肉な新旧対決 復刻ファミコン品薄・消えゆくWiiU高値なのに…次世代機には〝失望〟

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ

任天堂がかつての人気ゲーム機を“復刻”し、11月に発売した「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が初回出荷分を即完売し、次の出荷待ちの状態。

また、売れ行き不振で生産終了を決めた主力の据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)U」もネット市場で高値取引されるなど、盛り上がりをみせている。

来年3月に発売を控える新型機「ニンテンドースイッチ」の紹介映像が株式市場などから失望とも取れる受け止め方をされ、先行きが懸念されるのとは対照的に皮肉な事態だ。(大島直之)

「ニンテンドースイッチ」は据え置き型と携帯型を一体化したゲーム機であること以外明らかにされておらず、スイッチの紹介映像の配信から一夜明けた10月21日の東京株式市場で任天堂の株価は朝から急落し、終値は前日比1765円(6・5%)安の2万5185円となった。

現時点では「サプライズはなかった」と受け止めたゲームファンや投資家が多かったとみられる。

その一方、現在の任天堂の話題を盛り上げているのはかつての人気機種の「復刻版」と、「販売不振」で生産を終える機種だ。

クラシックミニは、昭和58年に発売して大ヒットした家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」ブームを知る世代に懐かしさが受け入れられ、即完売のヒット商品となった。

クラシックミニを発売初日に購入した大阪府高槻市の会社員、大木祐二さん(44)は普段ゲームで遊ばないというが、「懐かしくなり、すぐに購入を決めた。小・中学生のころを思い出して遊びたい」という。

ソフトは内蔵の30タイトルしか遊べないが、5980円(税抜き)と手軽な価格も人気となった。

原則予約販売にもかかわらず、発売当日の家電量販店には多くの客が商品を求めて来店するなど、幅広い世代のゲーム需要喚起につながった。

任天堂は「準備が整い次第、順次出荷する」というが、大手家電量販店でも入荷未定のため予約は受け付けていないのが現状だ。

また、主力の据え置き型ゲーム機「WiiU」も、9月末までの販売台数は大ヒットしたWiiの1億163万台に対し、約8分の1の1336万台と販売不振が業績の足を引っぱってきたが、生産終了で希少価値が上昇。

希望小売価格3万2400円(税込み)のWiiUプレミアムセット(白)がネット販売市場ではさらに高値となったり、すでに生産を終了したモデルが10万円以上に急騰したものもある。

ヨドバシカメラは「現在抱える在庫分で販売終了となる見込み」、ビックカメラも「最終入荷があったばかりで、限られたモデルしかない」という。

任天堂は来年3月の「ニンテンドースイッチ」発売だけでなく、今月15日には初の本格スマートフォン用アプリの配信など、将来を占う大型イベントを控える。

そうした中で“過ぎ去りし”機種に再び脚光が当たるという事態について、エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「ともに任天堂に関心を引きつけたという意味では効果的だったのではないか」と分析する。

【引用元:産経新聞】

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