漁師が1年はいたジーンズの価格が2倍に…その人気の秘密とは?

漁師が1年はいたジーンズの価格が2倍に…その人気の秘密とは?

2万2千円の新品デニムを漁師が1年間はいたら、4万2千円の中古デニムに――。そんな驚きの取り組み「尾道デニムプロジェクト」が広島県尾道市で続いている。漁師や農家など、様々な職業の住民がはき古して色落ちさせる。味が出た1点もののデニムは、全国のファンを引きつけている。(内田光)

■組合長「高値で誰が買うんじゃ」

「自分らのはいたデニムが倍の値段で売れるなんて信じられんけえ。普通は新品がええじゃろ」

そう話すのは、しまなみ海道を渡ってひとつ目の島、向島の漁協組合長を務める田頭信親(たがしらのぶちか)さん(73)だ。プロジェクトが始まった2013年から参加し、これまでに6本のデニムをはき古してきた。

企画したのは町おこしを手がける会社「ディスカバーリンクせとうち」(尾道市)。同じ備後地方の広島県福山市などでつくられたデニムを漁師や農家、大学教授や寺の住職など様々な職業の人たちに1年間はいてもらう。普段の生活や仕事で色落ちさせた中古デニムを尾道に来て買ってもらうことで、観光や地場産業の発信につなげる狙いだ。

田頭さんは最初、無料で1年間デニムをはいてくれという企画に、半信半疑だったが、「タダではけるんじゃったら作業ズボンも買わんでええし、やってみよか」と軽い気持ちで引き受けた。

1年後、色落ち具合や生地の傷みをチェックされ、4万2千円の値がついた。自分のはいたものに高値がついてうれしかった半面、「そんな高値で誰が買うんじゃ」と心配した。ところが、間もなく買い手がついて2度驚いたという。

【引用元:朝日新聞デジタル】

■尾道人の日常が創り出すワン・アンド・オンリーのユーズドデニム/尾道デニムプロジェクト(広島県尾道市)

瀬戸内のデニムというと岡山県の児島が有名。瀬戸内Finderでもジーンズストリート、工場とユーザーをつなぐデニムプロジェクトを紹介してきましたが、今回ご紹介するのは広島県尾道市。デニムを通して地域の人や仕事、くらしを知るユニークなプロジェクトをご紹介します。

尾道デニムプロジェクトの中心となっているのは、こちらの可愛らしい女性お二人。濱野さん(左)と小川さん(右)。
取材に伺った日はデニムの交換日とのことで、ジーンズを抱えてパチリ。
いい笑顔をいただきました。

ところで、ジーンズの交換とはどういうことなのでしょうか?

尾道デニムとは、尾道の人たちが、日々穿き込むという、超アナログ&ローカルな方法で作られたユーズドデニムです。
漁師さんや猟師さん、お坊さんなど、尾道で働き、暮らす人たちに、1年間デニムを穿いてもらいます。

デニムは1週間に1度回収して島根県のデニム加工場に送り、職人の目を通して洗いにかけます。工場で使用しているデニム専用の洗剤で洗った後、穿き手に返却されます。
1年後、しっかりと色落ちしたデニムは、尾道デニムとして販売されるのです。

尾道デニムの色落ちには、穿き手の仕事や暮らしがしっかりと現れます。
こちらは、漁師さんのデニム。ヒザ下あたりに長靴を履いたあとがしっかりと残っているのが特徴的です。

このデニムの穿き手は鉄工所の方。
生地に鉄粉が入り込んだことで独特の色合いになっています。
ワンウォッシュのデニムと比べると、色落ち具合がよくわかります。

膝にうっすらとうっすら血の痕のようなものがついているのは、猟師さんが穿き込んだもの。野生の猪がしばしば出没する、地方ならではのお仕事です。

このように尾道の人が穿き込んだデニムは、一つして同じものがないのはもちろん、一本一本にそれぞれの時間とストーリーが染みこんでいます。
その数延べ360人 計720本(現在製作中のもの含む)。
お客様は、デニムを通して尾道の暮らしと仕事、人に触れることができるのです。

ONOMICHI DENIM SHOP
所在地/広島県尾道市久保1-2-23
TEL/0848-37-0398
営業時間/11:00-19:00
水曜日/定休
HP///www.onomichidenim.com/

【引用元:瀬戸内Finder】

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