編集長の急死、連載漫画家の逮捕…呪われていた′2002年の『少年ジャンプ』

少年ジャンプ 2002

誰もが知る発行部数No.1少年誌、少年ジャンプ。
『ドラゴンボール』や『SLAMDUNK』終了のあおりを受けた97年11月に少年マガジンに首位を明け渡すも、2002年8月には再びトップに返り咲いている。
実はこの02年は記念すべき年であると同時に、相次いで不幸が見舞った厄災の年でもある……。

映画『ONEPIECE』記者会見の席上、編集長が急死!

02年1月24日、映画『ONEPIECE デッドエンドの冒険』の記者会見が東京湾のクルーズ船内で行われていた。その会見開始早々、高橋俊昌編集長が突然意識を失って倒れ込んでしまう。
主人公「ルフィ」役の声優、田中真弓がいち早く異変に気付き「ちょっと待って!なんか様子がおかしい!この人息をしてない!!」と絶叫。緊急搬送されたが、くも膜下出血により意識を回復しないまま帰らぬ人となってしまった。まだ44歳という若さだった。

『ストップ!!ひばりくん!』の江口寿史先生、『BASTARD!!』の萩原一至先生、『幽☆遊☆白書』の冨樫義博先生など、遅筆で締め切りを守らない先生を数々担当していたが、因果関係はあるのだろうか……。
映画自体は翌03年3月に無事公開されている。

原因はストレス!? 中堅漫画家が29歳の若さで急死!

5月、ジャンプ作家のしんがぎん先生が29歳の若さで急逝。
アシスタント時代は、一時代を築いた大ヒット作『るろうに剣心』を支え、90年代末にジャンプに連載を持っていた若手漫画家だ。死因は公表されていないが、ストレスから拒食症となり、心不全を呼び起こしてしまったとの説が根強い。ジャンプでの連載は2作連続で打ち切りとなり、当時は小説の挿絵が主な活躍の場となっていた。

綺麗な絵柄で人気だっただけに、良い原作者に恵まれればジャンプの看板漫画家になりえたかも知れない逸材である。

漫画家が連載中に逮捕! 大ヒットマンガが緊急打ち切りに

そして8月7日、『世紀末リーダー伝たけし!』の作者、島袋光年先生の逮捕。『たけし』は、ギャグとバトルが入り混じったジャンプマンガの王道を行くアツい展開で人気を集めていた作品。前年には「小学館漫画賞児童部門」を受賞するなど、5年に渡って連載中の看板マンガの一つであった。
逮捕容疑は児童売春、児童ポルノ処罰法違反。出会い系サイトで知り合った16歳の少女と援助交際をしていたことが発覚したのだ。

『たけし』の連載は、事件発覚直前の02年37・38合併号を最後に急遽打ち切り。翌週の39号で1ページに渡って、編集部からの謝罪文が掲載される事態に。翌月に発売予定であったコミックス最新刊は発売が中止、既刊も絶版という重い措置が取られた。
青少年に夢を与える立場のジャンプ現役漫画家だっただけに、その余波は非常に大きいものだった。

『ONEPIECE』作者との友情秘話

島袋先生は懲役2年、執行猶予4年の判決を受けて活動を自粛していたが、04年には兄弟誌の『スーパージャンプ』に復帰し、絶版となっていた『たけし』のコミックスも復刊。同じく『スーパージャンプ』で『たけし』の続編も描かれ、ファン待望の完結を果たしている。

謹慎中は、『ONEPIECE』の作者、尾田栄一郎先生の元でアシスタントを務めていたという。2人は同時期デビューであり、逮捕で風当たりが強かった島袋先生に対して、尾田先生はジャンプ巻末コメントを通じて友情のエールを送るなど、まさに盟友と呼べる間柄だ。

08年からは少年ジャンプに本格復帰し『トリコ』を連載、アニメ化や映画化もされ、『たけし』以上の大ヒット作品となっているが、この復活劇は尾田先生の存在が大きかったに違いない。
11月21日発売の少年ジャンプ51号を持って、『トリコ』は8年半にも及ぶ連載が終了となったが、尾田先生は巻末コメントで「しまぶー(島袋先生)トリコ8年半お疲れ様!!」と労をねぎらった上、『ONEPIECE』の扉でも隠しメッセージを送っている。「鳥が5羽」=「トリコ」、「縞模様の豚」=「しまぶー」などなど……ぜひお手元のジャンプをご覧いただきたい!

今年に入って、『暗殺教室』『BLEACH』『こち亀』『トリコ』と看板作品が次々と終了し、根強い人気を誇る長期連載『銀魂』も終了目前。読者離れが加速しそうな少年ジャンプであるが、ジャンプ購読30年以上の筆者としては、少なくとも『ハンター×ハンター』の最終回までは見守りたいのである。

【引用元:チョベリグニュース】

関連記事

コメントを残す

お問い合わせ | 運営者について