麻薬セックスはなぜ止められない? 脳の機能レベルで麻薬の危険性が理解できる本当の「麻薬の教育」

麻薬セックスはなぜ止められない? 脳の機能レベルで麻薬の危険性が理解できる本当の「麻薬の教育」

覚せい剤とは、混合型交感神経作動薬で、内因性カテコールアミンの排出を亢進し、臓器を活性化させ、体温や血圧を上昇させ活力を生み出し、脳内ではMAOインヒビターとして働き、末梢神経系のα、βアドレナリン受容体中枢神経系でもアドレナリン受容体へアゴニストとして働き、報酬系などでモノアミン濃度が上昇し多幸感を感じさせます。

さて今回は、この文言の意味が分かるように説明いたします。いや~長かったw

おそらく、今から説明する文章を読めば、覚せい剤が、いかに「ヤバい」ものなのか、脳の機能レベルで理解ができるので、そうした危ないものだと知って手を出すかどうか……で初めて「麻薬の教育」というものが成立すると思うんです。

「麻薬は違法なのでダメ、ゼッタイ」

じゃあ、興味本位でやっちゃうに決まってるわけで……。

■人間は報酬系のために生きている

前編でもお伝えしたように、覚せい剤というのは、非常に高い快感や達成感を与えてくれます。

そして、そのメカニズムを知ればけっこうガッテンしてロッテンしてもらえるかと思います。
(※理解して、麻薬の危険性を思い知るという意味)

まず、神経と神経の間は空間があって、電気刺激が来ると、終端で化学物質を放出します。

相手側の神経細胞には「受容体」というのがあって、そこにパチンコの玉(ドーパミンなどの伝達物質をリガンドといいます)が、相手側のパチンコのチューリップのごとき受容体(レセプター)にガチャンと入ると、レセプターは細胞の中に沈んでいって、信号が来ました!と伝えるわけです。

●花粉症のクスリが眠くなる理由とは?

この機能は脳だけでなく体にもあって、例えば、花粉症の薬として知られる抗ヒスタミン剤はヒスタミンというリガンドが花粉症の不快な症状を起こす神経系でのレセプターに蓋をして、刺激を伝えないようにすることで薬として働いているわけです。

一方、脳内の神経系ではヒスタミンは「起きてる」状態を維持する神経系で使われていて、ここの神経系に入り込んだ抗ヒスタミン剤は、当然その部分も蓋しはじめるので、「起きてる」感が失われていき……副作用として眠気が出るわけです。

このように、レセプターなどを邪魔するものを「アンタゴニスト」というのですが、覚せい剤のように機能を促進するのが「アゴニスト」と呼ばれるものです。

もちろん、神経系の場所によって同じ薬が、アゴニストとして働く一方、アンタゴニストとして働くこともあるので、お間違えのないように。

■脳の複雑な神経細胞のはたらきを壊したら…

さて、受容体には種類があります。
例えばドーパミンにはαとβがあってまた、神経経路によっても構造が違うのですが、詳しく解説しているとこれだけで終わって読者がいなくなるので省略しますが、神経の働きはこの受容体の多様性によってうま~く調整されていると思っておいてください。

そして、受容体が壊れたり異常に増えたり減ったりすることで、さまざまな脳の病気を引き起こすことが知られています。

また、さきほどリガンドをパチンコの玉としてたとえましたが、出過ぎたパチンコの玉を材料まで分解しちゃうのが、MAO(モノアミン酸化酵素)で、覚せい剤はこいつの阻害剤(インヒビター)であり、分泌亢進剤でもあるという、2つの役割を持っているので、パチンコの玉があふれにあふれて神経伝達がウオオオオオオって過剰になって、それが快感を司る中枢で起きると、マンモスウレピーィイイイとなるわけです。

脳というのは、神経細胞の集まりで、どういう理由かは不明ですが、それら神経細胞が様々な化学物質を使って情報伝達をしています。

その中にドーパミンを使って神経伝達をしている経路があって、

黒質線条体ドーパミン経路、中脳辺縁系ドーパミン経路、中脳皮質ドーパミン経路、漏斗下垂体ドーパミン経路など……これらは別に覚えなくてもいいのですが、とりわけ中脳辺縁系ドーパミン経路でマンモスウレピーになると、セックスや達成感の上限を覚せい剤が更新してしまうわけです。

そして、人間の脳はその「最高」の記憶を忘れることができないので、覚せい剤無しでは味気ない人生になってしまうというところが、覚せい剤のよくないところなわけです。

●まとめ 麻薬の危険な点3

1)効果が強すぎる

効果が強すぎて麻薬なしでの快感が味気ないモノとなってしまい、生涯において、幸せの上限を麻薬なしに更新することができず麻薬の奴隷になってしまう。→詳しくは「前編」

2)不潔である

麻薬自体が密造され密輸され密売されるという、隠れ潜む存在であるが故に、その中の不純物や汚染物がまったく見逃されていることが多い。→詳しくは「中編」

3)病気になる

脳に強く作用するものを長期間使うと神経自体が減ったり、バランス自体が崩壊して、知能障害から精神疾患、さらにはパーキンソン病のような手足を自由に動かすこともままならない病気になることもあります。

脳というのが体の中枢である以上、そこに強く働きすぎるモノを体内に入れるとは、そういうことだということです。

当たり前といえば当たり前なのですが、こうした「ダメ」な理由をないがしろにして教育にあたらないのは、なんの使い道も利点も説明できずに、ただただ暗記を押しつける残念な教師のクソ授業と同じで無意味でしょう。

【引用元:トカナ】

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