逆に再犯の可能性が高まった? 神戸連続児童殺傷事件の犯人・元少年Aへの『週刊文春』記者突撃取材に賛否

少年A

週刊文春が2月25日号で ”酒鬼薔薇聖斗”の異名をもつ元少年Aについて現在の写真と特集記事を掲載した。ネット上では、週刊文春の報道姿勢が物議を醸している。

■直撃取材にモザイク入り顔写真の掲載も
「命がけで来てんだろ? お前、顔と名前、覚えたぞ」

 強烈な見出しで週刊文春の紙面を飾ったのは、18年前に神戸で起きた連続児童殺人事件の犯人、当時、”酒鬼薔薇聖斗”という異名で震撼させた少年Aのその後に関するものだった。現在は33歳になり、都内某所で生活している模様だ。

 取材記者は”元・少年A”に直接取材を申し込んだものの、拒否された上に追いかけ回されて、上記の発言を受けたという。同記事の記者は「なぜこの二百五十日間、本誌は私人であるはずの彼を追いかけたのか」と記し、数々の意見を主張している。

・「元少年A」はなぜ『絶歌』を書いたのか。彼は果たして更生したといえるのか。私たちの社会は、どのように彼を受け入れていけばよいのか──。突きつけられた重い問いに答えを出すには、いま一度、少年Aとは何者なのかに迫らねばならない。

・もちろん素顔や現在の名前をさらす記事が許されるべきではないが、一方で純粋な私人であるとは、とても言えないのではないか。

・(『絶歌』の)出版に際して決定的に欠けていたのが、遺族、被害者が抱え続ける”痛み”への想像力だった。無断で出版された遺族は納得するはずもなかった。

(週刊文春2月25日号 特集記事「元少年Aを直撃! 『命がけで来てんだろ? お前、顔と名前、覚えたぞ』」よりそれぞれ抜粋)

 また、綿密な取材をもとに、遺族や被害者らの風化せぬ怒りや悲痛な思いや海外における凶悪犯の社会復帰の事例などについてを同記事中で紹介。そして「『第二の少年A』が出現する前に、今こそ少年犯罪、矯正教育について、国民的議論が必要ではないか」と問題提起して締めくくっている。

 今回の週刊文春の報道に対しては賛否両論。大きな話題になっている。

「特定の地域住民全ての人に対して疑心暗鬼に陥る」「『酒鬼薔薇聖斗』の再犯の可能性が高まった」と報道事態に否定的なスタンスを見せるユーザーがいる一方、「何ひとつ更生していないことがよく分かる」という声もあがっている。

「法律上、元少年Aは一般人です。今回の報道は、法的に訴えられかねないギリギリのライン。話題性を鑑みれば、多少のリスクを覚悟でやる価値があると踏んだのかもしれません。もしくは、裁判沙汰になれば元少年Aが公的に表舞台に立つことを意味します。社会的に問題提起したい週刊文春からすれば、ウェルカムなのかもしれませんが、これは彼の更生を妨げ、逆に再犯の可能性を高めているだけです」(大手新聞記者)

 18年経った今も、世間を騒がせる酒鬼薔薇聖斗事件。少年法が生み出した社会問題は、今後も紙面を賑わせそうだ。

蒼木学(あおきまなぶ)フリーの取材記者。エンタメ・芸能から教育・社会問題まで幅広く取材を行う。興味のあるトピックは人工知能、近現代史。

【引用元:デイリーニュースオンライン】

関連記事

コメントを残す

お問い合わせ | 運営者について